中国人権発展基金会はこのほど、米国籍の華人作家、故アイリス・チャンさん
の像を制作した。像は間もなく、南京大虐殺記念館に安置される。チャンさん
は中国・日本や他の国で南京大虐殺を詳しく調査し、英文の著書「ザ・レイプ
・オブ・ナンキン」などを出版した。この像には歴史の真相を鋭く追究したチ
ャンさんの勇気と精神をしのぶ意味が込められている。

 

正に聞いて呆れるほかは無い。制作したのが中国「人権」発展基金会という名
であるのも笑止千万だが、日本で最も有名であろう彼女の著書「レイプ・オブ
・ナンキン」も誤記、写真の誤用が出版後に指摘され、さらに執筆に当たり中
国政府や反日団体の支援を受けていた事が明らかになっている。果たして歴史
の真相を追求した、という言葉を送るのが相応しいのか疑わしいものであるが、
不幸にも自ら命を絶たれたのであり、そっとしておいてあげるべきではないか。
【「レイプ オブ ナンキン」の改竄写真】

 

邦訳版を出すにあたり、出版社側が間違いを指摘する注釈をつけたり、批評本
を同時出版しようとしたが、彼女は拒否したためお蔵入りになっている。出版
社に右翼の脅迫があったともされるが、歴史の真相を明らかにするのであれば
彼女が拒否する理由はないはずだった。おそらく、今後とも邦訳版は出ないか
と思われるが、世界中の人々に読まれて、内容が全て真実だと誤解されていた
事実は拭いようも無く、勇気と精神をしのんでもいられないわけである。