中山文部科学相は10日、福岡市での講演で、「従軍慰安婦という言葉は当時
存在しなかった」という自らの発言を支持する日本人留学生のメールを約9分
間にわたって読み上げ、「感銘を受けた」「若い方々は本当に真剣に考えてく
れている。ありがたい」と語った。中山氏は「私の発言に関してはご批判もあ
るが、若い方々からの励ましがすごく多い」として、カナダの大学院で学ぶ2
0代の女性からのメールを紹介した。

 

ニュースソースは当然のごとく朝日新聞なのだが、いちいち記事にする必要が
あるのかと思ってしまうような内容である。要は自分達が焚きつけて中韓に抗
議させたのに、まだ当人は懲りていないとでも「お知らせ」したいのか、それ
らはともかくとしても意図を疑う記事ではないか。「従軍慰安婦」なる言葉は
戦後に造られた言葉である以上、中山文科相の発言自体は何ら問題はないわけ
で、誤った言葉が教科書に載っていては、教える方も教わる方にとっても良い
ことではない。

 

中山文科相を支持する若い世代と言うのは、朝日としてはネット世代のネット
右翼とでも位置付けたいのかもしれないが、自分の国の歴史に興味を持ち調べ
ていくうちに、その中の「従軍慰安婦」に疑問を持った上で真剣に考えて意見
を語っているはずだ。メールを一部引用すると「戦地にある不安定な男の心を
なだめ、一定の休息と秩序をもたらした存在と考えれば、プライドを持って取
り組むことが出来る職業だったという言い方も出来る」としており、決して考
えなしに支持をしているわけではないのは明らかであろう。

 

自分が焚きつけて教科書に記載させてきた「従軍慰安婦」が軒並み教科書から
消えたからと言って、御注進報道に明け暮れるようでは未来は・・・ない。