倉敷市の主婦らでつくる市民団体「おかやまコープクラブくらしき子どもの未
来を考える会」は19日、「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社の歴
史、公民教科書を採択しないよう求める要望書を倉敷市教育委員長と同教育長
あてに出した。要望書は「アジアの国々から抗議の声が寄せられている。国際
社会で通用するバランスの良い知識と感覚を持てる教育が必要だが、『つくる
会』の教科書では困難。採択に当たっては現場教員の意向を反映させ、採択過
程を情報公開してほしい」としている。

 

子供の未来を考える前に、貴方達の残り少ない未来と今していることを改めて
考えた方が良いのではなかろうか。何度でも書くが、文科省の検定を通ってい
ない教科書を採択しようとしているのではなく、れっきとして検定に合格した
教科書が採択の場に置かれているに過ぎない。アジアの国々から抗議が寄せら
れている、との意見も他国の教科書にああだこうだと言う国々に阿る必要がど
こにあるのか。第一、アジアの国々などとさも多数の国が抗議しているような
書き方は止めるべきだ。中韓の「2国」とはっきりと書けないのか。

 

国際社会で通用するバランスの良い知識と感覚を「持てる」教育を貴方達は、
受けてきたと言うのか。国内でも通用しない狭い知識と偏った感覚を持ってい
るのは何処の誰か、良く考えて要望を出して欲しいものだ。教科書採択が始ま
ってしばらくは、この手の団体が雨後の竹の子の如く湧いてくることであろう
が、逐一朝日新聞が報告してくれることを期待しつつ、今日のところは筆を置
きたいと思う。