小泉内閣が最重要課題としていた郵政民営化関連法案は8日午後の参院本会議
で、民主、共産、社民の野党各党の反対に加え、自民党からも反対や欠席・棄
権が相次ぎ、法案は賛成少数で否決された。自民党からの造反は30人に上り、
否決を受け、小泉首相は党臨時役員会で、衆院解散を断行する考えを表明した。
その後、首相は公明党の神崎代表との与党党首会談に臨み、衆院を解散する考
えを伝えた。

 

選挙日程は8月30日公示、9月11日投票となる。自民党執行部は法案反対
者は公認しない方針で、同党は事実上の分裂選挙に突入する。これにより、今
回の衆院選は、小泉改革への評価を争点に、政権交代の是非を問う「政権選択
選挙」となる。大方の予想通り、参院郵政民営化関連法案は否決された。躊
躇なく解散を選択した小泉首相は「民意を問う」ために、造反した自民党議員
と袂を分かつことになろうとも決戦に挑む。

 

自民党はこれで大きな打撃を被ることになるだろう。分裂選挙は票が割れるた
め結局野党を利するだけであり、岡田民主党過半数は取れないにせよ、今よ
議席を伸ばし、対する小泉自民党公明党の連立で数的にはトントンになり
そうだ。そこに造反新党と共産党社民党が2大政党と言うビルの谷間にひっ
そりとたたずむ形になるではないか。個人的には公明党が、何処まで選挙準備
を出来るか、興味があるところだ。創価学会の力量を測るにはちょうど良い短
期決戦である。いずれにしても暑い夏は終わりそうにない。