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９月１１日の衆院選に向け、各党ともキャッチコピーを出してきたようだ。米
国ではＰＲ会社を有効的に使って、選挙戦を戦うことが当たり前みたいだが、
果たして我が国の政党が選挙戦に使うキャッチコピーとは誰が考えたものなの
だろうか。広告代理店なのか、はたまた党の執行部が知恵を絞って考え出した
ものなのか、いずれにしても前時代的ではある。

自民党は小泉首相が「自民党をぶっ壊してでも改革する」と言うことからキャ
ッチコピーは『改革を止めるな。』となった。郵政民営化に正に党の運命すら
賭けてしまった小泉首相らしいシンプルなコピーである。計らずも解散に巻き
込まれた公明党は『改革力』と言う短いコピーで学会、もとい有権者に訴えか
ける。とりあえず自分の党を改革してからモノを言って欲しいところだ。「そ
うはイカンザキ！」くらいのインパクトは無いのが残念。対する野党、民主党は『もっと大事なことがある』と打ち出した。党の姿勢と
して郵政民営化に実質反対となると、さも改革への抵抗勢力であるかのように
有権者に見られてしまう。そこでもっと大事なのは年金・財政再建であると批
判を込めているようだ。労組への配慮ご苦労様と言ったところで、次に共産党
は『たしかな野党が必要です』とし、『庶民増税に反対し、憲法を守り抜く』
と付け加えた。さすが万年野党、年季の入ったコピーだ。何も言うことは無い。最後に捨民党、ではなく社民党は『国民を見ずして、改革なし。』と威勢だけ
は良いが実態が伴っていないコピーを付けてしまった。そもそも国民が貴方達
を見ていないことに気が付いた方が得策ではないか。現状把握能力のない政党
が改革などと口走っては仕方ないのでは。総合的に見て、社民党がぶっちぎり
で最下位、次に公明党、共産党と言ったところか。自民・民主は甲乙つけ難い
が、いずれにしてもどの政党のコピーにも惹かれるものは無さそうだ。