秘書給与詐取事件で有罪判決を受け執行猶予中の辻元清美衆院議員は16日、
大阪府高槻市内で記者会見し「市民の声をもう一度、国会に届けたい」として、
衆院大阪10区から社民党公認で立候補することを正式に表明した。執行猶予
中の出馬について辻元氏は「(昨年の)参院選で獲得した71万票は大きな励
みになった。政治への後押しと受け止めている」と説明した。

 

辻本氏は小選挙区比例代表近畿ブロック(順位は1位)との重複立候補とし
て、立候補するようだが土井たか子前党首は比例単独にまわり順位は5位とい
う絶望的な位置にいる。すでに旧社会党時代の名残も無く、解党寸前の同党と
しては、有罪が確定し執行猶予中の辻本氏であろうが顔が売れている(集票力)
ことに望みを賭けるしか手はなかったようだ。例え見苦しいと有権者に思われ
ようとも、生き残ることが最優先と考えるならそれも良かろう。

 

以前紹介した各党のキャッチコピーに変更があったようなので、掲載しておこ
う。まず民主党郵政民営化より、年金改革や財政再建が重要として、「もっ
と大事なことがある」を発表していたが、新コピー「日本を、あきらめない。」
に変更。より争点が見えなくなったのでは、と言わざるをえない漠然としたコ
ピーになってしまった。政権交代にかける意気込みがこれっぽっちも感じられ
ないのがとても残念である。

 

次に公明党であるが、「改革力」から、「日本を前へ 改革を前へ」に変更す
る予定とのこと。さすがに三文字では学会、もとい有権者に申し訳ないと思っ
たか、民主党同様に「日本」をコピーに入れてみたようだ。とりあえず自民党
について行かざるをえない身としては、この辺りが無難な路線ではないか。少
なくとも、普通の有権者公明党主導の改革に1%も期待などしていないわけ
であって、改革を謳われてもピンとはこないのである。