朝日新聞社の秋山耿太郎社長が17日までに共同通信のインタビューに応じ、
NHKの番組改変をめぐって朝日側が「政治介入があった」と報じた問題につ
いて、「いつまでもいがみ合っている話でもない」と述べ、9月にもまとまる
社内の第3者機関・「NHK報道」委員会の報告を受けて、早期決着を図る方
針を明らかにした。

 

社長は「うまく処理できていたらこんなに長くかかっていなかった」と指摘。
「朝日は朝日で自分たちのやり方は適切だったと考えているが、世間からみて
どうだったか」とした上で「(識者で構成する)『NHK報道』委員会で議論
してもらい、その意見を聞いた上でできるだけ早く決着したい」と語ったよう
だが、その第3者機関が朝日新聞の身内ばかりで構成されていることについて
は、フェアで無いとの指摘があることを忘れていないか。

 

外部の識者とされた伊藤忠商事会長・丹羽宇一朗(朝日新聞紙面審議会委員)、
共同通信編集主幹・原寿雄朝日新聞報道と人権委員会委員)、 前日弁連
会長・本林徹(朝日新聞報道と人権委員会)、東大大学院教授・長谷部恭男
朝日新聞報道と人権委員会委員)である。外部の識者ではなく、懇意にして
いる内部の識者ではないか。その意見とは身内に甘い意見では仕方あるまい、
いつまでも耳障りの良い意見だけに耳を傾けているようにしか見えない。

 

そもそも秋山社長の言う「うまく処理できていたら」とはどういうことか。
記事の内容自体に疑義が生じた以上、うまく処理するも何もないはずだがよ
もやうやむやにすれば勝ち逃げ出来るとでも思っていたか。いつまでもいが
み合っている場合では無いのは確かである、すべては朝日新聞が説明責任を
果たせばそれで済む話なのであるから。