韓国のテレビが「八・一五」に特ダネとして報道した“旧日本軍による生体実
験”と称する映像が、実は中国で制作された反日・劇映画の場面だったことが
わかり、大誤報として問題になっている。韓国のマスコミや諸団体は反日キャ
ンペーンのためにこの種のでっち上げ的な“歴史歪曲(わいきょく)”をよく
やる。今回の誤報事件は「日本糾弾なら何をしてもいい」といった韓国マスコ
ミの安易な反日報道の実態があらためて暴露されたかたちだ。

 

放送は「ロシアの軍事映像保管所」から独自に入手した実際の記録フィルムと
して特ダネ扱いだったが、実は80年代に中国で制作された劇映画「黒太陽七
三一」の一場面だったとのこと。さらに、もとの映像はカラーであったのをわ
ざわざモノクロにして、当時撮影されたもののようにして放送した点は「でっ
ちあげ」の最たるものであろう。MBC側は表向き仲介のロシア側の話を信じ
て入手したとし、テレビ局に悪意はなかったという姿勢をとり、反日であれば
放送倫理すら無視をするのは呆れてしまう。

 

この中国映画は韓国でも一九九〇年に「マルタ」という題で公開され、当時「
日本軍の蛮行」を描いた反日映画ということで大ヒットし話題になっていただ
けあり、視聴者からの指摘でMBCは「でっちあげ」を認めざるを得なかった
ようだが、これがそのままスルーされていたら第二、第三の「でっちあげ」が
報じられていたであろう。反日が韓国では永遠の「トレンド」である以上、ま
ぁ仕方の無いことかもしれないが、隣国として目をつぶって良い問題ではない。