中国とロシアは18日、初の行動軍事演習「平和の使命2005」を開始。こ
れに合わせて同日には 両国軍隊の総参謀長がウラジオストクにある「太平洋
艦隊戦闘栄誉記念碑」に献花を行った。写真は中国人民解放軍梁光烈・総参
謀長(左)とロシア軍のバルエフスキー参謀総長(右)。今回の演習はウラジ
オストクと中国の山東半島およびその近海地域で行われ、ロシアから約300
0人、中国から約5000人の将兵が3段階に分けて参加する予定だ。

 

演習名「平和の使命」からして近隣諸国を苦笑させてくれる。軍拡を続ける中
国と武器輸出大国であるロシアの思惑が一致したのか、初の行動軍事演習と相
成ったようだが、いたずらに極東地域に脅威を振りまくのはどうなのか。日頃
我が国の軍国主義の台頭と罵倒する中国にとって、これだけ大規模な演習は正
軍国主義の発露ではないか。その辺りの言い訳を是非とも聞いてみたいもの
だ。我が国も堂々と主張すべきであろう。

 

六カ国協議を見てわかるように、中露は北朝鮮と言う国家があの場所に存在し
ていることを望んでいる。さらに韓国がこれに加わり、なかなか議論が進まな
いのもまた事実である。極東地域は冷戦時代より、遥かに緊張が高まっており
かつての社会主義国が跋扈する、ややこしい状態になっている。そこの我が国
が単独で絡んでいけるかと言うと、心もとないのである。真の意味での「平和
の使命」は誰が果たすのか、国際社会とはかくに複雑怪奇だ・・・