来春から使われる中学校教科書の採択が8月末で終わったことを受け、「新し
い歴史教科書をつくる会」は2日、記者会見を開いた。歴史教科書の採択率は
独自集計で約0.4%とし、「目標にははるかにおよばない結果」などとする
声明を発表した。同会は「4年後も挑戦する」といい、歴史・公民に加えて地
理も扶桑社版で発行するほか、新たに家庭科や国語など他の教科への進出も検
討すると表明した。正式な採択率については、文部科学省が今月中旬以降に発
表する予定。同省によると、4年前の同時期の扶桑社版教科書の採択率は、歴
史が0.047%、公民が0.055%だった。

 

一部の左巻き勢力にとって4年の1度の大イベントであった教科書採択も、4
年前同様に中国や韓国と言ったいわゆる近隣諸国も引き入れ、扶桑社版の教科
書を不採択にしようと激烈な活動を展開した。扶桑社版の教科書の採択に反対
してきた「子どもと教科書全国ネット21」などの団体は、今回の採択結果に
ついて「市民の良識と民主主義の勝利だ」などとする共同声明を発表し、「つ
くる会はこの結果を受け止めて運動に幕を引くべきだ」などと述べており、イ
ベントの勝利を無邪気に喜んでいるようだ。

 

だが教科書採択の実情を世間一般に知らしめたと言う点では、扶桑社の教科書
新規参入は非常に大きな意味を持っている。教科書の出版社は、やはりある程
度独占企業に近く、聖域化し利権となっている暗部も採択において見えており
教育と言う子供達にかけがえの無いものですら、大人によって金儲けの道具に
なっているのである。また、これを政治的に利用する面々もちらほらと見え、
非常に目障りなことだ。長年、続いてきた慣習をぶち破るために今後も扶桑社
には挑戦し続けて欲しい。