韓国自動車メーカーのトップ、現代自動車が日本市場に本格的な販売攻勢をかけ
始めた。ホンダの「アコード」やマツダの「アテンザ」など国内勢の売れ筋セダ
ンに、同社の主力セダン「ソナタ」をぶつけ、10日から発売する。同社は、0
1年に参入した日本市場ではブランドイメージ確立に苦しみ、売れ行きは今ひと
つだが、欧米では着々と売り上げを伸ばしており、実力は証明済み。“韓流”ブ
ームを追い風に、日本でも一気に存在感のアップを狙う。

 

すでに終息に向かいつつある韓流ブームとやらに便乗するのは、1年は遅かった
のではなかろうか。もともと韓国車そのものが日本車と似通った部分があり、物
真似の域を出ていない以上、我が国の市場で成功を収めるのは難しいことくらい
消費者はとっくに見抜いている。また、外国車と言えば欧米の車と刷り込まれて
いるところに、韓国車も外国車だと主張したところで虚しいばかりである。事実、
韓国車のブランドイメージが消費者に根付かず、04年の販売実績はスポーツタ
イプ多目的車(SUV)など2524台しかないことが物語っているように、今
後も韓国車の実績が伸びるとは到底思えない。

 

品質の高さと割安な価格が欧米で受け入れられつつあるとは言え、韓国の国民性
もあるのか我が国の市場に挑戦し続ける、その姿勢は買っても良い。だが韓国車
など欲しいとはこれっぽちも思わないのは俺だけではないだろう。似たような価
格帯の車であれば、販売網がしっかりしてアフターサービスも近場で受けられる
日本車を選ぶものである。あえて韓国車を選ばねばならない理由は、この時点で
断ち切られるわけで、韓流が仮に主婦層にブームであろうとも車をおいそれと買
うような主婦がそこら中にいるわけもない。

 

韓流と言う遺産に頼るようでは、自ら墓穴を掘るのみである。すでに「韓流は死
んでいる」、気が付いた時には手遅れかもしれない。