小泉純一郎首相は28日付の英紙タイムズに掲載されたインタビューで、自ら
靖国神社参拝問題について「中国の指導者たちはわたしの意思を知っている
と思う」と述べ、年内の参拝を強く示唆した。首相は同時に、「中国は政治的
な理由でわたしの靖国参拝に反対している」と指摘。「日本の政治的影響力拡
大を中国は歓迎しないのだろう。例えば、中国は日本の影響力を抑えるため、
日本が国連安保理常任理事国になることに反対している」と語った。小泉首相
が再び靖国を参拝した場合、中国政府は強く反発し、国際会議での日中首脳間
の交流などに影響が出る可能性がある。

 

中国と言う国にどこまでも卑屈になる必要は無い。特に東シナ海では現実的に
資源をめぐり我が国と対立しており、決して友好国とは言えない国である。さ
らに常任理事国入りを阻止するべく、援助を見返りに大票田のアフリカ連合
切れ込みを入れ、今春には半官製の反日デモを連日行い賠償・謝罪にも応じな
かった姿勢は我が国だけでなく、世界からも中国に対する疑念を植えつける結
果となった。靖国神社に参拝しないことで、どれだけのメリットが生まれると
言うのだろうか。我が国を始めとする外資の力を借りて、どうにか高成長を続
けている構図が続く限り、中国の市場は永遠に独り立ち出来ない。

 

また、小泉政権下でナショナリズムが高まっているのではないかとの質問に対
しては「あなたが目にしているのはナショナリズムではない。日本国民は過去
を深く反省している」と答えたとのことだが、この記者は我が国の何を見てナ
ショナリズムの高まりと感じたのだろうか。具体例が書いていないので何とも
言えないが、憲法改正の動きや小泉首相靖国神社参拝であろうか。自民党
結党時より「憲法の自主的改正」を党是としており、別段目新しいことではな
い。靖国神社には元より大勢の国民が日時を問わず参拝している、小泉首相
参拝したことで何倍にも参拝者が増えたわけではないだろう。

 

悲願の郵政民営化関連法案を成立させ、残り1年の任期であるなら総裁選の公
約通り靖国神社の参拝は是非果たしていただきたいものだ。タイミング的には
秋の例大祭と言ったところか。