北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん=失跡当時(13)=が5日、41歳
の誕生日を迎えた。「必ず生きている」と信じ、待ち続ける父滋さん(72)
と母早紀江さん(69)は川崎市の自宅で静かに娘の無事を願い、近く再開さ
れる日朝政府間協議に救出への期待を寄せた。「40歳までに助けてあげるっ
て約束してたのにごめんね。でも、希望を捨てず元気でいて」。早紀江さんは
5日朝、心の中でめぐみさんにわび、祈った。

 

本来であれば、誕生日と言うものは祝うべきものである。わずか13歳の少女
を無理矢理拉致し、その未来を奪い去った北朝鮮の非道な行為を決して日本国
民は忘れてはならないだろう。戦前、朝鮮が「我が国」であった時に多くの朝
鮮人が、内地に徴用されたことを非難する向きもあるが、それは同義的にどう
であれ法的には朝鮮人が日本人として扱われたことを意味する。横田めぐみ
んを始めとする拉致被害者達は、平時において国交も無い北朝鮮によって強制
的に連れ去られたのである。同義的にも法的にも許されることではなく、国家
ぐるみの犯罪行為でしかない。

 

金正日総書記が拉致を認めたとは言え、すべての拉致被害者が解放されたされ
たわけではなく、そんな中で日朝国交正常化交渉を始める必要はどこにもない。
極論を言えば北朝鮮と友好関係を結ぶ理由はなく、拉致が解決しようが彼等に
手を差し伸べるべきではない。放っておいても我が国に差し当たって影響はな
く、覚醒剤の密輸と言った不正を監視するのみで良い。何はともあれ、まずは
拉致である。拉致問題の一日も早い解決のために、日本国民としてこの問題を
伝えていく。我々が忘れてしまっては、これまで奮闘してきた家族会や救う会
の運動が無駄となってしまうのだから。