公明党は5日、党本部で全国代表者会議を開き、神崎武法代表が近隣諸国の反
発を招いている小泉純一郎首相の靖国神社参拝に関連し「政権の中枢にある首
相、官房長官、外相は参拝を自粛すべきだ」と述べ、安倍晋三官房長官と麻生
太郎外相にも自粛を要請する考えを明らかにした。両氏は参拝に積極姿勢を見
せており、中国や韓国が警戒を強めているのを踏まえた発言とみられる。神崎
氏は首相の靖国参拝について「戦争責任者をまつる靖国神社への最高指導者の
参拝は、近隣諸国に過去の戦争を肯定する行為と受けとめられる」と強く批判、
中韓との関係修復に全力を挙げるべきだ」と改めて注文した。同党が主張し
ている無宗教の国立追悼施設建設についても、来年度予算への調査費計上を引
き続き求めていく考えを強調した。

 

連立与党であろうが、自民党公明党は別の党であり靖国神社に首相を始め官
房長官、外相が参拝することに異議があるのなら形だけの要請で終わらせず、
きちんと対話をする必要があるだろう。口だけなら誰でも出来る、中韓が反対
するからと言って公明党がその代弁をするようでは何処の国の党なのか、先の
総選挙の結果、党としての史上最多の比例票を獲得したものの自民党が大勝し
たため全くもって影の薄い公明党は、もともと平和と福祉が売り物であったは
ずがイラク特措法で一部学会員から白い目で見られ、代表自らの年金未納が明
らかになるなどすっかり看板倒れに終わっている。公明党が政治参加する理由
は、自民党を勝たせる集票マシンでしかないなら、「勝利」のために圧倒的な
力を注いでくれる創価学会の方々も納得しないのではないか。

 

公明党らしさを出そうとすればするほど、自民党と噛み合わない部分が出てく
るのは当然と言えば当然なのだが、それでもなお政権に固執すると言うのであ
れば何処かで妥協をせざるを得ない部分が出てくる。国立追悼施設の建設にし
ても、小泉首相としては代替施設と成り得ないと判断しているであろうし、ど
うせ無駄になる調査費の計上など財政再建の名目でさせはしないだろう。むろ
んアメとして計上し、公明党も形だけ取り繕う可能性もなきにしもあらずでは
あるが。いずれにしても自民党公明党の関係は、靖国神社だけでなく憲法
正と言う最大の問題でも試されているのは言うまでも無い。