白い腕輪「ホワイトバンド」を目印に、世界の貧困をなくす活動を進める「ほ
っとけない 世界のまずしさ」キャンペーンの実行委員会などが8日、東京都
内で記者会見し、ホワイトバンドの売り上げから25万ドルを「世界エイズ
結核マラリア対策基金」に拠出すると発表した。ホワイトバンドをめぐって
は、売上金が貧困国への直接支援ではなく、政策提言や啓発活動に使われるこ
とを知らなかった購入者から疑問の声が出ていた。キャンペーンは5月にスタ
ート。ホワイトバンドを付けたサッカーの中田英寿選手らが無言で指をパチン
と鳴らし、「3秒に1人、子どもが貧困で死んでいる」と訴える映像が話題に
なった。1本300円で販売されたバンドは若者を中心に人気を集め、これま
でに400万本を出荷した。

 

よもや購入者からの批判や疑問に応える形での寄付ではなかろうが、キャンペ
ーン事務局によると、9月末の売上金は約9億6600万円に上り、製作費や
流通経費を引いた約3億8300万円が「貧困を生み出す構造を変えるため、
各国の政策を変えさせる活動」に充てられる予定とのこと。ホワイトバンド
売り上げの会計情報は、ホームページ上で公開し高い透明性を確保していくと
言うことであるが、これだけの金額を集めたのであり、ましてや善意のお金で
ある。それをどう使うかをはっきりさせてこそ、このキャンペーンが欺瞞に満
ちたものでないことを払拭出来るのではなかろうか。

 

批判を受けるたびに手の加えられていくホームページを見るたびに、本当にP
R会社が主催しているのかと、そちらの方も気になってしまう点だ・・・
【ほっとけない 世界の貧しさ】