静岡県熱海市で開催中の共産党大会で、同党が「政党支持の自由を侵す」とし
て受け取りを拒否している政党交付金について、党員から受け取りを求める声
が続出している。同党で党員のカンパが頼りだが、財政難でカンパの要求が増
え、党員から悲鳴が上がった格好だ。総務省などによると、共産党が受け取り
を拒否した交付金約18億円は改めて国庫に入り、他党の交付金に上乗せされ
ている。同党は大会最終日の14日、党収入の過半を政党交付金に頼る自民、
民主の両党を「『国営政党』というべき存在に身を落としている」と批判した
大会決議案を採択する予定だ。しかし、党中央が事前に党員に文書で決議案へ
の意見を求めたところ「わが党が受け取らない交付金を他党が山分けしている」
との不満が相次いだ。

 

共産党は昨年9月の衆院選で、候補者の得票率が10%未満だった223選挙
区で、計6億6900万円の供託金を没収されており、供託金の一部を党員の
募金で支援する「衆院小選挙区選挙供託金支援基金」なるものの設置を提案ま
でしていた。労働者の党を自称する社民党が党職員をリストラしたりと、20
世紀の遺物は21世紀においても相変わらず遺物なわけである。第一、そんな
に候補者を乱立させなくてはならない理由などなかろう。顔ぶれを見ると何と
も冴えない候補者ばかりで、これなら立たせない方が良いだろうにと別の意味
で同情を禁じえない。共産党シンパは確かに広く薄く全国にいるので、市議選
などでは議席を得られても、国政選挙となると地力の違いが顕著に出るのだ。

 

国営政党と批判する民主党とは協力出来ないかもしれないが、共産党系の票が
何処に流れるかで接戦の選挙区は結果が変わってくる。まぁ選挙の自民党にお
ける公明党創価学会票と同様に、民主党における共産党のシンパ票・・・と
はいくまい。何が何でも候補者を立てて比例で票を稼ぎ、そのおこぼれに預か
る形で生き延びているのが共産党であり、比例枠を削減されて困るのは天敵で
あった公明党もまた同様である。当選させたくも無い連中が、名簿に載ってい
ると言う理由だけで当選してしまう、怪奇な選挙方式なものだ。