総合格闘技界にW杯が誕生する。PRIDEが5年に1度のプレミアム大会を
開催することが6日、明らかになった。DSEの榊原信行社長が明言した。今
年5月5日大阪ドームで開幕する無差別級GPが第1回大会になる。ミドル級
とヘビー級のGPを隔年で2度ずつ開催。その実績で出場選手を16人に厳選、
5年に1度の夢舞台で真の格闘技世界一を決める。吉田対ヒョードル、桜庭対
五味…。階級の壁を越えた夢の対決の舞台が整った。榊原社長が明かした。「
本当に強い男は誰なのか。ファンが求める戦いを5年に1度開催したい」。4
年ごとに開催されるサッカーや五輪に対抗して、世界中が注目する総合格闘技
の祭典に発展させる。

 

誰が最強かは常に格闘技ファンにとっての夢であった。舞台を整えるだけでも
大変であろうが、それを実現させようと言う心意気は買うべきだ。立ち技系の
K−1がヘビー級の層が薄くなり、数字をとれるのはミドル級以下となってし
まったが、プライドはそれぞれにスター選手を抱え数字だけでなくファンを楽
しませる試合を提供出来ている。本来、バーリートゥードが持つ何でもアリの
ルールも世界では規制がかかりよりルールらしいルールが出来ていく中で、プ
ライドのリングは、むしろよりバーリートゥードらしさを追求して欲しいもの
だ。競技性を重んじるのは良いが、ルールが格闘技の持つ魅力を削いでしまう
のはやはりいただけない。

 

誰が強いのかを追求していけば、プライドを主戦場とする選手だけでなく、他
の格闘技からも多くの挑戦者が出てくることが望ましい。究極的には統一王者
戦としたいであろうが、商業的に難しいとしても可能な限り「最強」の名を追
求していくことが重要だ。腰砕けとならないためにも、トップクラスの選手に
続くであろう新たな選手層の確保と、やはりミドル級以上で活躍出来る日本人
選手の存在だ。ファンの夢の実現のため企画倒れとならないことを祈る。