民主党前原誠司代表は11日夜、村山富市元首相と都内で会談した。村山氏
は過去の戦争の「反省とおわび」を表明した村山首相談話を出した経緯を説明
し「今の政権では(談話は)出せない。小泉純一郎首相は談話の趣旨を理解し
ていない。理解していたら靖国神社に参拝できない」と批判。小泉首相本人に
も以前会った際に同様の指摘をしたことを明かした。前原氏に対しては「ぶれ
ずに自分で決断することが大事だ。自分も首相の時にそうしてきた」とアドバ
イスした。前原氏は社民党自衛隊を「違憲状態にある」としたことについて、
異論を提起、両氏は社会格差是正の必要性で一致した。武村正義官房長官
枝野幸男民主党憲法調査会長らが同席した。

 

いったい村山元首相は何様のつもりであろうか。何故、この時期にのこのこと
出てきて小泉首相靖国神社参拝を批判するのか理解に苦しむ。自民党の敵失
により、攻勢攻勢と勢いづく民主党への援護射撃のつもりなら、まったく意味
の無いことだ。ぶれずに自分で決断することだ大事であると言うのなら、阪神
大震災における自衛隊派遣が遅れた理由を「なにぶんにも初めてのことですの
で」とぬけぬけと答弁したことを忘れたとは言わせない。その決断の遅れがど
れだけ多くの被害を拡大させたかを少しでも考えたことがあるのだろうか。後
方でのん気に構えていられるのが、為政者であると言うなら村山元首相のよう
な首相は自社さのまさに「神輿」でしか無かったと言うわけだ。

 

本当に何のための会談であったかは、記事を読んでもさっぱり理解出来ないの
だが、前原代表も過去の遺物と化した旧社会党の亡霊のような元首相と会談し
て、何かメリットがあったのだろうか。自民党の党利党略のため、首相のポス
トと引き替えに多くの代償を支払わされた旧社会党は、現社民党となっても党
勢を回復するには至らず、自衛隊違憲状態にあるなどと党の方針を今更変更
してまで、独自色を出そうとする苦心にはほとほと「感心」するばかりである。