東京地裁(西謙二裁判長)は14日、耐震強度偽装問題で強度不足のマンション
を販売したヒューザー小嶋進社長の破産手続き開始を決定した。地裁は、既に
ヒューザーの破産手続き開始を決定している。小嶋社長の破産管財人には、ヒュ
ーザーと同じく瀬戸英雄弁護士を選任した。今後、ヒューザーだけでなく、小嶋
社長個人の資産も調査、マンション住民ら債権者への配当を行うことになる。第
1回財産状況報告集会は、ヒューザーと同じ9月13日に開かれる。債権届け出
の期限は6月30日。

 

永田議員の自爆で耐震強度偽装問題が吹き飛んだかに見えるが、被害者である住
民にとっては始まりでしかない、小嶋社長とヒューザーの破産手続き。相変わら
ず注目が集まるところにしか目がいかないマスコミにとって、写真週刊誌が小嶋
社長が女性とタクシーに乗ったなんて言う、どうでも良い内容しか報じてこなか
ったわけだが(まぁ住民の怒りを増幅させたであろうが)ともすれば耐震偽装
問題そのものが風化する恐れすらあったわけだ。光に集まる雲霞ではないのなら
もう少し腰を据えて報道することは出来ないものかと、端から見ているほうは思
うのである。

 

実際、耐震偽装の問題は全国規模へと拡大しつつあり札幌でも数値の辻褄合わせ
をしたマンションが見つかっており、非姉歯などと一括りにして良い問題ではと
っくの前に無くなっているのにも関わらず、永田議員の過去の醜聞を掘り返した
りしている。永田議員を叩くことで、いったい何が生まれるのか。落ち度があっ
たことを認めたのであるから、4点セットとして追求していたうちの1つである
この耐震偽装の問題を改めてマスコミが掘り返して報道すべきではなかろうか。
そのチャンスをみすみす逃す手は無いはずだ。