本年度から使われている中学校教科書134冊のうち65冊の計208カ所に、
誤記や古いデータの掲載があったことが10日、文部科学省のまとめで分かった。
今年1月、高校教科書の「政治・経済」でグラフに誤りがあり、大学入試センタ
ー試験で教科書通りに解答して不正解になった例があったことから、同省が教科
書会社に点検を依頼していた。文科省によると、誤記などが多かったのは国語の
56カ所、公民32カ所、英語20カ所、地図20カ所など。国語で「ひらがな」
を「ひらなが」と誤ったり、英語では「something」から「h」が抜け
落ちていたりするなど、誤記や脱字が目立った。

 

昨今は教育の質が悪くなったと言われており、それに合わせたわけではなかろう
が、ここまで誤記脱字があるようではすでに教科書会社自体が信用がおけないと
言うレベルではなかろうか。教科書なのであるから間違いがあってはいけないも
のであって、世に出回る前に徹底したチェックを行い万全を期して出荷すべきも
のであろう。教科書通りに回答したら不正解では笑うに笑えないわけで、いった
い何のために教科書を使って勉強をしたのか本末転倒である。このような部分が
緩んでくることは教育と言う国家の基盤を支えていくことそのものが揺らいでく
ることでもあろう。以前だったら有り得ないようなミスが頻発してくることに、
何らかの危機感を抱くべきはなかろうか。