01年12月に鹿児島・奄美大島沖で沈没した北朝鮮工作船から回収された携帯
電話の通話先とされる韓国籍の禹時允容疑者が北朝鮮からの覚せい密輸にかかわ
っていたとして警視庁は12日、禹容疑者と暴力団組員を覚せい剤取締法違反容
疑で逮捕した。禹容疑者は北朝鮮への盗難車不正輸出事件に関与して実刑判決を
受けており、警視庁は覚せい剤北朝鮮ルートを通じて密輸された可能性がある
とみて追及する。調べでは、禹容疑者は02年10月島根県・安来港に接岸した
船で覚せい剤数百キロを密輸した疑い。同日午後、関係先の家宅捜索に着手する。

 

北朝鮮にとって外貨を稼ぐものは、麻薬や偽ブランド煙草であったりと国家その
ものが犯罪行為を推奨しているとしか言いようが無い。警視庁の粘り強い捜査に
より、通話記録から割り出された容疑者を探し出したことで、北朝鮮の麻薬ビジ
ネスを断ち切る明確な意思を示せたのではないか。我が国内でも北朝鮮製の覚せ
い剤を売りさばく組織が存在しているのであるなら、これも同時に叩いていかね
ばなるまい。需要があるからこそ北朝鮮からの供給が続いているのだ。北朝鮮
関連施設であろうと、疑いがあれば徹底的に捜査をした上で、北朝鮮へ国内の取
り締まりを求めれば良い。

 

国家が犯罪を行っているのだ、誰も取り締まりのしようが無く、結局のところ皮
肉な注文として将軍様には届くことだろう。麻薬に偽札、そして拉致とあくなき
犯罪行為の数々を断つには北朝鮮への明確な意思が必要とされる。今まで腫れ物
にでも触るかのように、北朝鮮が問題を起こしてもなぁなぁでやってきたことが、
多くの禍根を残してきたのだ(むろんそれは他国への対応にも言えることだが)。
犯罪行為が誰の目にも明らかになった以上は、恐れることなく対応していただき
たいものだ。