自民党福田康夫官房長官は27日、名古屋市内の公明党参院議員の会合で
講演し、小泉純一郎首相の靖国神社参拝で中国、韓国との関係が悪化している
ことについて「まことに不幸なことだ。『靖国神社に行って何が悪いんだ』と
言うと、向こうも感情的になる。トップ同士も国民も、お互いに感情的になる
のは最低だ」と述べた。参拝をめぐる首相の対応を厳しく批判したものとみら
れる。また、財政再建に関して、5%程度の消費税率引き上げが不可避との認
識を示した。自らの総裁選出馬には触れなかったが、増税問題に関連して聴衆
に「皆様の協力が必要だ。その時が来たら、またお願いに頭を下げに来る」と
語った。

 

アジア外交を重視するとされる福田氏らしい発言であるが、小泉首相靖国
社に行って何が悪いんだと言う姿勢に、いちいち中韓が反応するから余計にこ
じれるのではないか。政教分離に反するとの批判はしょせん国内問題であって
独裁国家で宗教そのものを否定している中国に文句を言われる筋合いは無い。
我が国は死者の霊魂を慰霊する文化を持っているが、宗教の否定は霊魂の否定
でもあろう。我が国の指導者が参拝するときだけは霊魂の存在を認めると言う
ダブルスタンダードは通用しない。感情的になって一番困るのは中国であって
外資による投資があってこそ経済成長が維持出来る、そのような内部事情を抱
えるからこそ、幕引きをはかりたいのは本当は中国なのだ。

 

だが、我が国に対しては中国も韓国も強く出ないことには国内から軟弱である
との突き上げをくらい、政権の維持に関わってくる。ポスト小泉最有力の安倍
氏が靖国神社に参拝するからと言って対抗馬の福田氏が参拝批判を繰り広げて
いるわけではなかろうが、まがりになりも5年間の小泉政権では中韓の無茶苦
茶な批判を捌いてきた。反日で支持率を維持してきた盧武鉉政権も、支持率は
低下し与党も統一地方選では敗色濃厚となり、中国も手打ちのタイミングを計
りかねているのが現状ではないか。三国が揉めることは東南アジア全体にとっ
ても良いことではなく、正常な状態に戻ることは誰もが望むことだ。それは、
靖国神社がどうと言う話とは関係無いのは言うまでも無いことだが。