韓国の拉致被害者家族の団体「拉北者家族協議会」会長の崔祐英さんが30日、
新潟市横田めぐみさん拉致現場を視察した。横田滋さん、早紀江さん夫妻の
案内で見て回った祐英さんは「めぐみさんが『助けて、助けて』と叫ぶ声が聞
こえてきて心が痛む」と語った。めぐみさんの夫の可能性が高まった金英男さ
んの母崔桂月さん、姉金英子さんも新潟入りしたが、視察は「体調不良」(新
潟県)で見送られた。桂月さんと英子さんは31日新潟から、祐英さんは羽田
から、それぞれ韓国に帰る。

 

本来なら会う事も無かったはずの横田めぐみさんと金英男さんは北朝鮮と言う
未曾有の犯罪国家の手によって拉致され、夫婦となっていた。事実が明らかに
なる度に恐ろしさを感じざるをえないが、拉致被害者の両親も長い年月の中で
歳をとり、地道な救出活動を続けることすら難しくなっているのが現状ではあ
ろう。対話と圧力と言うばかりで、一向に解決に向かわずに次第に拉致問題
のものが置き忘れられてしまうのではないかと、家族達は危機感を募らせてい
ることであろうし、小泉首相の置き土産としてポスト小泉を大いに悩ませる問
題であるのは確かだ。

 

日韓の家族同士の連携を強めていくことで、拉致問題に見向きもしない韓国政
府を引っ張り出さないことには、ただの北朝鮮の金づるで終わってしまう。同
胞とは言え、犯罪は犯罪であると明確な意思を示すべきではないか。偽ドル札
覚醒剤を国家ぐるみで製造しているような国家は、どうあっても止めさせね
ばならない。韓国のように拉致が解決すれば経済援助をするなどと言ってしま
っては、犯罪行為の容認であり国民に対しての裏切り行為になるだろう。それ
でも北と南は一体なのだと言うのなら、さっさと統一でも何でもすれば良い。