民主党は30日、東京都内のホテルで政治資金パーティーを開き、支持者ら約
4500人が参加した。小沢一郎代表はあいさつで、来夏の参院選について「
今の(自公)連立政権では国民のためにならないと思っているみんなと力を合
わせて、自公を過半数割れに追い込む」と述べ「非自公」勢力の連携への決意
を改めて強調した。鳩山由紀夫幹事長は「小沢代表の『変わる』というメッセ
ージは、民主党すべてが変わることを意味する。菅直人代表代行も辛抱強くな
り、私もなよなよとしてはいられない。これからは『仏の小沢一郎、観音様の
菅直人、鬼になった鳩山』という姿で頑張りたい」と、ニュー小沢ならぬ「ニ
ュー菅、ニュー鳩山」もアピールした。

 

あの歳になって果たして人は変われるものなのだろうかと思ってしまうものだ
が、ひとまずメール問題で壊滅寸前まで追い込まれた民主党も、立ち直ったと
見て良いだろう。補選を勝ったことで選挙に強いとされた小沢代表の面目もた
ったことであろうし、この勢いで選挙では常に風頼みと言う民主党の体質を変
えていけるかは、来夏の参院選に向けての最大の課題だろう。やはり自公にと
って参院は15人取りこぼすだけで過半数割れすると言う弱点となっており、
ポスト小泉はここで下手を打てば即退陣ともなりかねない、文字通りの決戦な
のだ。小沢代表はそこを突くべく画策すると思われるが、民主党にまたスキャ
ンダルが襲わないとも限らない。その辺は心理戦となるか、見ものである。