日韓両政府は12、13日、6年ぶりとなる排他的経済水域境界画定交渉を都
内で開催する。日本は竹島の領有権問題とは切り離して協議を進める方針で、
境界画定とは別に、海洋調査に関する事前通報制度も提案する。だが、韓国側
竹島の領有権を主張する構えを見せていることから、交渉難航は必至だ。E
EZ交渉は1996年、日韓双方の国連海洋法条約批准を受けて開始された。
2000年6月まで計4回開かれたが、竹島の領有権などを巡って合意に至ら
ず、以後、中断していた。今回の交渉は、4月の日韓次官協議で「EEZ問題
を話し合う場が必要」として再開が決まった。日本は小松一郎外務省国際法
長、韓国は朴喜権外交通商省条約局長が出席する。

 

本来、海洋調査は国際法によって規定された当然の権利であるにも関わらず、
我が国が竹島周辺に調査船を派遣したことを、まるで侵略であるかのように主
張し、韓国内は開戦間近であるかのように騒ぎ立てのも記憶に新しい。それと
正反対に我が国は粛々と調査を進めるとし、調査船を派遣する間際まで行った
のだが、谷内外務次官が訪韓し協議の結果、調査の中止が決定した。歴史的に
見ても竹島は韓国が実効支配した記録は無いとされ、文字通りどさくさに紛れ
て領有を宣言したに過ぎない。それを長年放置してきた我が国の無策にも呆れ
ざるを得ないが、いずれにしても竹島が密接に絡むEEZの画定交渉のテーブ
ルに韓国を引きずり出したのは成功と言えるだろう。

 

竹島は韓国にとって民族の象徴であるかのように扱っているのは、歴史の捏造
であり我が国に歴史を鑑とせよとの批判をそっくり返したいところだ。明確な
根拠も示さずに、竹島は韓国のものであるとの主張は聞き苦しい。島を傷付け
る工事を続け、ハリネズミのように武装した竹島を見るのは悲しいことだ。お
そらくこのEEZ画定交渉も不調に終わるであろうが、反日親北で生き長ら
えようとする盧武鉉政権が続く限り、竹島は対立の島として残るだろう。