サッカー日本代表ジーコ監督は26日、都内で会見を開き、代表監督か
らの退任を発表した。会見に出席したジーコ監督は「およそ4年間の任期
を全うできてよかった。悔いはまったくない」と現在の心境を語った。ま
た、「世界の強豪国を相手にしたときでも自信を持って試合に臨むことが
できるようになったと思う」と日本代表チームの成長を振り返る一方で、
「90分間を通して、コンスタントに力を出せるようになる必要がある」
と今後の課題にも触れた。自身の今後については「ブラジルに戻って仕事
をする。欧州のクラブで監督をやるという目標も持っている」と話した。

 

良いところ無しで終わった日本代表のドイツワールドカップ。週刊誌を中
心に戦犯探しに熱が入っているが、負けた後に何だかんだと言っても仕方
ない。日本代表は我が国のサッカーにおける象徴であり、国民的な関心事
になるまで成長した。2戦目までは手も足も出ずに、と言うわけではなく
決定的なチャンスを幾度も演出した。それでも勝てなかった、後半になる
と目に見えて足の止まる選手達は3戦目となっても、それは変わることは
なかった。これが実力なのであろう、縦横無尽に走り回れたのは中田英寿
くらいなもので、足が止まればパスも通らなくなりカウンターを食らうと
言うパターンにはまる、素人にもわかるような展開に今後の課題を見るこ
とが出来たのではなかろうか。

 

ジーコ・ジャパンはこれをもって終焉となったが、日本代表は4年後を目
指して再び始動する。ジーコ・ジャパンは初陣で黄金の中盤と言う夢を我
々に見せてくれた。そのジーコも最後には日本代表はプロ意識に欠けると
まで発言し、勝てないイライラを募らせていたことだろう。ブラジルの英
雄が我が国のプロサッカーにもたらしたものは、現役時代、そして日本代
表監督として残したものは決して少なくないのではなかろうか。