サッカーの第18回ワールドカップドイツ大会は9日、当地の五輪スタジ
アムで決勝戦が行われ、1−1からPK戦にもつれ込む接戦の末、イタリ
アがフランスを降し、82年スペイン大会以来6大会ぶり4回目の優勝を
飾った。優勝4回はブラジルの5回に次ぎ単独2位。自国開催の98年大
会以来2大会ぶり2回目の優勝を狙ったフランスは、一歩及ばなかった。
6月9日から1カ月に及ぶ祭典は幕を閉じ、大会得点王は通算5得点をマ
ークしたクローゼ(ドイツ)に決まった。

 

一ヶ月に渡ったドイツワールドカップも、ついに終焉を迎えた。世界のサ
ッカーを一同に見ることが出来る、正に祭典の名に相応しいイベントであ
った。そんな中、我が国も世界との実力差をまざまざと見せつけられ、共
に出場したアジア枠の各国も残念ながら一次リーグでいずれも敗退してし
まった。今大会をもって引退するベテラン、そして我が国のサッカーを代
表するプレーヤー、中田英寿選手の衝撃的な現役引退の発表。ひとまずド
イツにおけるワールドカップを振り返るのは、そこそこに我が国は新体制
をもって南アフリカへの出場へ向けて走り出す。決定力不足、スタミナ不
足、課題は多いがアジア枠としての意地を見せねばなるまい。