中国産ウーロン茶の葉から、残留基準値を超える有機リン系殺虫剤「トリ
アゾホス」が相次いで検出され、厚生労働省は9日、中国産ウーロン茶の
葉や加工品を輸入する業者に対し、食品衛生法に基づく検査命令を出した。
中国産ウーロン茶の葉は年間2万トン近くが輸入されているが、同法に違
反したケースが見つかったのは初めて。同省によると、7月中旬〜8月初
旬、大阪検疫所で0・08ppm、広島検疫所で0・14ppm、神戸検
疫所で0・16ppmのトリアゾホス(残留基準値0・05ppm)をそ
れぞれ検出した。輸入業者は今後、同省の登録検査機関に茶葉や加工品を
持ち込み、基準をクリアしないと輸入できない。

 

中国産が安かろう悪かろうの時期を乗り越えて、世界一うるさいと言われ
る我が国の消費者のもとに自然に届くようになって久しい。我が国の基準
をクリアしない限り輸入は出来無いと言うことは、農薬の類を大量に使用
した野菜などを持ち込もうとしても、水際で食い止められるだけである。
大規模な農場であればあるほど、効率を考えて農薬の導入は致し方ないと
ころであるが、それが人体に影響を与えるような代物であれば作るだけ無
駄であり、中国国内でも消費されることはないだろう。中国人が食べない
ような食物を我が国に持ち込まれては困るだけであって、適正な基準によ
って問題の無い食物を作って欲しいものだ。