安倍晋三官房長官は12日午前、地元・山口県下関市で開かれた後援会など
主催の支援集会で「しっかりと志を持って頑張っていきたい。9月の早い時
期にはこの志、思いをしっかりと国民に説明したい」と明言、9月の自民党
総裁選への出馬を事実上表明した。安倍氏は来月1日に正式に出馬会見を行
い、社会的な格差を固定しないための「再チャレンジ支援策」などを盛り込
んだ政権構想を発表する。総裁選は安倍氏と先月27日に出馬表明した谷垣
禎一財務相、今月21日に表明予定の麻生太郎外相の三つどもえの構図とな
る公算。若手からベテランまで派閥横断的に支持を集める安倍氏の独走状態
で、来月8日の告示を控えた地元集会は「安倍首相」誕生への地元の期待を
反映する「総決起大会」となった。

 

他を圧倒する安倍氏の勢いに、政策的にかみ合うはずの無さそうな他の派閥
までもがなびき始め失笑をかっているが、安倍氏の勢いはこのまま9月まで
続くことだろう。その勢いが気に食わないのか、朝日新聞が連日反安倍の旗
色を鮮明にしている。靖国神社の参拝を争点とせよと提言し、安倍氏になび
いた古賀氏や伊吹氏を批判している。さらには親中派と目される二階氏まで
もが安倍氏支持を打ち出すにいたると、社説で断末魔のごとく参拝をしない
と明言した谷垣氏を支持すべきとあくまで靖国神社固執している。さらに
は、総裁候補擁立を見送った津島派に対して『中国との関係では党内で主導
的な役割を果たしてきた津島派なのに、その大勢が安倍氏支持というのであ
れば、政策集団の看板が泣きはしないか。』と中国に阿ってこその津島派
あるとまで書いている始末だ。

 

NHKの番組改変を報道した時に、明らかに朝日新聞安倍氏と中川氏を狙
い撃ちしたものの、逆襲にあい報道そのものを勝手に自己完結してなかった
こととしている。 朝日に言わせれば安倍氏は強硬派の類であろうが、そのは
っきりとした姿勢が国民的な人気を呼び、初の戦後生まれの総理総裁を生もう
とする原動力となっている。むろん実際に安倍首相が誕生した際には、今まで
のような姿勢を保つのは難しいであろうが、いい加減に朝日は靖国神社にこだ
わるのを止めるべきだ。福田氏は自身が出馬することで国論を割るのを恐れた
ために、不出馬を選択したと言われている。朝日にとってはそれが想定外だっ
たのであろう、それでもなお靖国に拘泥する姿は見てはいられない。