中国、韓国両政府が、ポスト小泉の最有力候補である安倍晋三官房長官を念
頭に、次期首相の靖国神社参拝について「在任中は再び参拝しない」との方
針を明確にすることを条件に、就任後の最初の1回に限り容認する意向であ
ることが12日、分かった。複数の日中、日韓関係筋が明らかにした。中韓
側はこうした「共同対応」について水面下で意見交換した上、既に日本政府
や与党側に非公式に打診しているもようだ。安倍氏靖国参拝に強いこだわ
りを示しており、「条件」を受け入れる可能性は低いとみられるが、靖国
拝については事実関係を明確にしない戦略を取ろうとしている。今回の中韓
による打診は一定の軟化と言え、今後の中韓と日本の対応によっては、悪化
した日中、日韓関係の局面打開につながる可能性もある。

 

正に笑止としか言いようが無い。中韓にとって我が国の首相の靖国神社の参
拝そのものを許さないのではなかったのか。そこに1回、2回などと言う回
数の問題が出てくるなどとは噴飯ものである。このような対応を軟化とは言
えないだろう、1回なら見逃してやると高圧的な態度に出られて納得するの
は独立国家のすることではない。いずれにしても中韓にとって我が国との関
係が靖国神社の問題一つでこじれっぱなしなのは得策ではなく、落としどこ
ろを探っているのが現状であろう。むろんこの1回のみ容認と言う打診は次
期首相になるであろう安倍氏に向けられたものであって、当然の如くはねつ
けられるようなレベルの内容でしかない。真面目に考えてこのような内容し
か出せないのであれば、正に中韓靖国神社の存在そのものを理解していな
いことの表れであろう。

 

こんな姑息な提案をしてくる中韓が相手だからこそ、安倍氏靖国神社へ堂
々と参拝すべきであろう。小泉首相が破壊したとされるアジア外交も、実質
的には中韓との靖国神社を始めとする歴史問題に端を発しており、共通の認
識を持つことなどどだい出来ないのが各国の歴史観だ。さらに竹島や東シナ
海のガス田の開発問題などアジア外交とやらが正常であったとしても、明ら
かに日韓・日中の関係で衝突の起きる懸案事項が横たわっているのである。
それすら妥協しろと言うのがアジア外交であるなら、それこそアジア外交
破壊なのではなかろうか。