小泉純一郎首相は15日、東京・九段北の靖国神社を参拝する見通しだ。
終戦記念日の参拝は2001年4月の就任時の公約で、実行すれば初めて
。昇殿や記帳の有無など参拝の形式も焦点だ。首相は先月、昭和天皇がA
級戦犯合祀に不快感を示したとされる元宮内庁長官のメモが判明した際に
も「影響は受けない」と言明。その後「公約は守るべきものだ」などと1
5日参拝の意向を示した。このため、政府・与党内ではおおむね、参拝に
踏み切るとみられており、首相に近い自民党幹部は14日「行かない方が
サプライズだ」と指摘している。

 

就任時の公約を退陣を間近に控えた2006年の8月に行うことに何の意
味があるかを問うのは置いておくとして、5年前には前倒しでの参拝とな
り結果的に内外ともに多くの禍根を残した。タラレバが許されるなら、5
年前に毅然とした姿勢で参拝をしていれば、靖国神社をここまで外交カー
ドとして使われることはなかったかと思われる。2日前倒ししてしまった
ために、中韓につけいる隙を与えてしまったのではなかろうか。だが、そ
の後も小泉首相は毎年一回は靖国神社の参拝を続け、その度に中韓の批判
を受け、ついには参拝しないことが首脳会談を開く条件と言う最後通牒
で引き出した。

 

参拝をさせないために、国内の一部勢力がついには先帝の政治利用まです
る事態となり、いわゆるA級戦犯分祀論や靖国神社特殊法人化、さらに
は無駄遣いとしか言いようが無い国立追悼施設の建設などと、中韓の顔色
を伺う論争を巻き起こしてきた。それに全く聞き耳を持たない小泉首相
堂々と靖国神社に参拝することだろう。中国は次期首相へと目を向けてお
り、韓国が相変わらずヒステリックな対応をする程度のことではないか。
外交カードとして使わせないためにも靖国神社に参拝し続ける他なくして
しまったのは、他でもない中韓である。外圧に屈したと思われるのは、何
よりもマイナスイメージなのだから。