韓国の聯合ニュースは16日、小泉純一郎首相ら日本の政治家の靖国神社
参拝問題について、A級戦犯分祀されても参拝は容認できず、問題解決
とはならないとの考えを韓国政府が内部で確認したと伝えた。韓国政府は
15日の小泉首相靖国参拝に対し「A級戦犯が合祀されている靖国神社
との表現で非難したが、今後は靖国神社自体が「侵略戦争を正当化する」
施設であるとの判断に基づき、靖国問題に対応していく姿勢を示したとい
える。韓国の青瓦台関係者は聯合ニュースに対し、靖国神社内の「軍事博
物館」である遊就館軍国主義を美化する施設と指摘。分祀した後に政治
家らが参拝しても容認できないとし「靖国問題A級戦犯分祀では解決
できない」と言明した。

 

韓国政府から我が国の分祀論者に援護射撃どころか、誤射まがいの実弾が
飛んできたものだ。中韓に配慮していわゆるA級戦犯分祀しようとして
いた勢力にとって、公式な声明ではないにせよ靖国神社の存在そのものを
許さないとの姿勢には、追悼施設は靖国神社しか有り得ないとの見方を示
していた古賀誠日本遺族会会長などは、国立追悼施設の建設へと舵をとろ
うとするのであろうか。分祀論は中国の了解は古賀氏自ら一応好感触を得
ており、韓国の末期症状になってきた何でも反日の前にあえ無く分祀論が
潰えることに期待したい。韓国の言い分が「日本の政治家は靖国神社に参
拝してはならない」と言うことであるなら、それこそ古賀氏も大いに反発
せねばならないところであるが、果たしてどうでるだろうか。

 

また、一部メディアが声高に叫んできたいわゆる「A級戦犯」が祀られた
靖国神社の首相参拝反対の論拠も、分祀をすれば少なくとも中韓の反発は
無くなることを意味していた。合祀されているからこそ、反発が起きるの
であって分祀すれば問題は無い、そのようなスタンスであったのではない
か。韓国がこのような姿勢をとった以上、一部メディアには論陣を立て直
す必要が出てくると思われるが、彼等の常套手段である「無かった」こと
にされないためにも、注視していかねばなるまい。国立追悼施設の建設を
などと言い出したら要注意だ。