ボクシングのWBAは18日、最新の世界ランキングを発表し、今月2日
ライトフライ級王座決定戦で亀田興毅に判定で敗れた同級1位ファン・
ランダエタを指名挑戦権を保持する1位に維持した。亀田は王座決定戦で
ベルトを獲得したため初防衛戦はランダエタとの指名試合が義務。日本中
が注目する再戦へ動きが加速した。亀田対ランダエタの再戦が、急加速し
た。日本中で議論が沸騰した亀田対ランダエタの「8・2決戦」を経た最
新のWBA世界ランキング。注目のライトフライ級WBAランダエタ
に与えた順位は亀田戦前と同じ1位だった。通常、ランキングは直近の試
合で敗れた選手は落とされる。ただし、試合内容を考慮し判定が小差の場
合は維持されるケースもある。

 

亀田興毅選手は念願の世界王者となったものの、あまりに微妙な判定によ
って、疑惑の勝利と後ろ指を指されることとなってしまった。TBSの執
拗なまでの宣伝によって、世界戦は全国の注目を集めたことがかえってこ
のような結果を呼んだかもしれない。商業主義ここに極まれりとの印象が
強かったTBSの番組構成も、あくまで亀田選手を使って視聴率を稼ぐ、
とのある種の汚さを感じさせ、大晦日に防衛戦を中継とまで計画していた
のはやりすぎであっただろう。防衛戦で再びランダエタ選手と戦うことで
汚名を払拭する良い機会を与えられたのではないか。周囲の雑音を振り払
い、真の王者と言われるべく戦って欲しいものだ。何よりも防衛戦ではT
BSが余計な演出をしないことを祈るばかりである。