飲んだら車は動きません。日産自動車が、運転者の呼気からアルコールが
検知されるとエンジンが始動しないなど、飲酒運転の防止装置を搭載した
自動車の開発に乗り出すことが13日、明らかになった。飲酒運転死亡事
故が多発している現状を踏まえ、自動車メーカー側にも飲酒運転を予防す
る努力が必要と判断した。国内の自動車各社は、これまで衝突時の車の安
全対策に関する研究開発には力を入れてきた。しかし飲酒運転防止策は、
ほぼ手付かずの状態。危険運転致死傷罪が2001年に新設されるなど、
世論は飲酒運転を厳しく受け止めており、他のメーカーも本格導入に取り
組むことになりそうだ。

 

福岡では飲酒運転の車に追突され、橋から海に転落し3児が亡くなると言
う痛ましい事故が起きたばかりだと言うのに、全国各地で相変わらず飲酒
運転による事故が相次いでいる。飲酒運転がなくならないとあっては、根
本的な対策として自動車メーカーが本腰を入れて、対飲酒運転のために力
を注ぐ羽目になったわけだ。本来、人間が飲酒をしたら運転をしないとい
う当たり前のことを守るだけで解決することが、機械の力を借りなければ
防げないとはあまりに悲しいことではないか。法を厳罰化しても飲酒運転
による事故は減る気配を見せない。飲酒運転は殺人行為であると、言って
わからなければ運転をさせない手段を導入するしかないのだろうか。