国連安保理北朝鮮制裁決議採択を受け、主要各党は15日、そろって歓
迎する談話を発表した。ただ、自民、民主両党が対北朝鮮制裁に積極姿勢
なのに対し、公明、共産、社民3党は決議内容を「非軍事的措置」と強調。
与野党それぞれに足並みが乱れている。政府に求める行動をめぐって、各
党に温度差が表れた。自民は「安保理決議の着実な実施に向け、安倍内閣
が取るすべての措置を全面的に支持する」と力説。民主も「米中韓など関
係国としっかり連携し、適切な外交・安全保障上の措置を取ることを求め
る」とした。

 

自民・民主と共に制裁決議に関しては概ね協調しているが、公明、社民、
共産党はあくまで軍事的な制裁につなげないことに注文をつけている。平
和の党を標榜する各政党だけあって、軍事と言う言葉にはいささか過敏に
反応し過ぎな気がしないでもないが、現に北朝鮮核武装を目論んでいる
中であまりにのんびりとした対応をとれば、この国の誤った方向に進ませ
かねないのではないか。それとも党是上それが出来無いと言うのなら安全
保障に関することは一切口にすべきではない。核が世界を振り回せる万能
の兵器であると思い上がらせてはならないのだ、今こそ足並みを揃えて北
朝鮮と対峙すべき時ではなかろうか。