病気を理由に奈良市環境清美部の男性職員が不自然な長期休暇を繰り返し
ていた問題で、この職員が医療機関から得た14種類の診断書をもとに3
4回の病気休暇などを取得していたことや、市の発注工事を妻が代表を務
める建設業者に受注させるよう市側に働きかけていた経緯について、奈良
署が事実関係の捜査に乗り出したことが26日、わかった。この職員をめ
ぐっては、同市の調査などで、違う疾患名で日をあけずに連続して休暇を
“更新”していたことが発覚。また、妻が代表の建設業者は、昨年度だけ
で35件の市発注工事を随意契約で受注していたことがわかっている。

 

この職員は病気を理由に休暇、休職を繰り返し、5年間で8日しか出勤せ
ず、さらに病気休暇であるにも関わらず部落解放同盟奈良市支部協議会の
副議長として、市との交渉のために何度も市役所を訪れており、このよう
な職員を放置していた奈良市の罪は大きい。気が付かなかったなどと弁解
する余地も無いほどのひどい有り様ではないか。同市人事課は「ゴミ収集
処理という勤務状況を考えれば(病気休暇)の発生率が高くなるのではと
思う」などと平然とコメントしているようだが、34回も病気休暇をとる
職員がいたら不自然であろう。

 

所属していた解放同盟に遠慮してなのかは知らないが、このような問題行
為は報道されなければ、今後も続けられていた恐れがあった。この職員は
病気休暇中の今年8月、運転していた外国製高級スポーツカーが市道の段
差で傷ついたとして、市役所を訪れ補償を求めていたことも明らかになっ
ており、厚かましい限りだ病気休暇中にであるにも関わらず車で出歩き、
車の傷の補償までさせようとは言語道断だ。即刻懲戒免職が妥当であろう
が、今まで見て見ぬふりをしてきた同様の行為を洗いざらい見つけ出した
上で処分すべきだ。それが市民に対する義務である。