戦争時に敵の上陸用船艇が上陸するのを阻止するため地雷を海岸線に敷設
することを想定した陸上自衛隊の訓練「水際障害模擬訓練」が18日、和
歌山県美浜町の煙樹ケ浜であった。一般公開された訓練を約300人の住
民が見学する一方、住民グループは「訓練は、自然の荒廃と平和な生活の
破壊をもたらす」として、会場近くに約100人が集まって抗議した。訓
練に参加したのは陸上自衛隊和歌山駐屯地第304水際障害中隊員の約5
0人。住民らが見守る中、海岸で爆薬の入っていない模擬地雷を組み立て、
水陸両用車に積んで海へ。地雷を次々と海上へ投下していった。夜間にも
照明を使わず同じ訓練を行った。

 

日本人が戦争や軍隊に関することで、思考停止状態に陥る良い例だろう。
訓練をすることで平和な生活がどう破壊されるのか、まったくもって根拠
は不明だが、要は自分の家の近所で訓練などして欲しくないと言うのが本
音であろう。水際で敵を阻止する訓練はそれなりの条件が整った場所で無
い限り実施は不可能であり、美浜町の許可を得て行っているものだ。この
訓練の成果が発揮されるような事態にならないのが最善であるが、万が一
にでも我が国が攻められるような場合には、こうして積んだ訓練が必ず生
きてくるのだ。それをとってつけたような理由で抗議するなど、あまりに
軽率な行動だ。