トヨタ自動車が韓国で発売した新型高級セダン「レクサスLS460」が、
日本と韓国がともに領有権を主張する竹島のカーナビ上での表記を巡って
話題になっている。発端は有力紙の朝鮮日報の16日付のコラム。韓国全
土の地図に竹島が表示されない点を挙げ「トヨタが日本の政治的立場と韓
国の消費者の間でどっちつかずの姿勢をとっているではないかという指摘
が出ている」と書いた。

 

相変わらず韓国では竹島の話題は尽きないようだ。韓国全土の地図に表示
されないのは意図的ではないかとの重箱の隅をつつくような、実に下らな
い指摘である。第一、竹島は民間人が簡単に入れるような場所ではなく、
ましてや洋上に浮かぶ島である以上は車を使って行くことなど出来はしな
い。ライバル紙の20日付の東亜日報は、地図を拡大表示すると竹島が表
れ、警備隊の電話番号まで出ていると紹介しており、朝鮮日報に対して「
事実の歪曲はあってはならない」と逆に指摘している。

 

カーナビ自体は我が国のメーカーが作ったもののようだが、使っている地
図のデータは韓国内の会社のものを使っていることからも明らかなように、
韓国メディアこそが政治的立場を利用しているのだ。このようなコラムを
読んだ朝鮮日報の読者は無用な誤解をするであろうし、わざわざ反日感情
を煽るような記事を書く方がおかしいのではないか。日韓関係が日韓双方
のメディアによってかき回されてきたことが残念でならない。