郵政「造反組」の復党問題で、無所属議員12人のリーダーである平沼赳
夫元経済産業相は25日、岡山県津山市で開かれた後援会の会合で、反党
行為への「総括」を迫る自民党中川秀直幹事長の手法を改めて批判した。
その上で「一方的に一人の幹事長に突きつけられた要求をのみ、変な形で
戻っても何の主導権も発揮できない」と述べ、復党願提出を見送る考えを
示唆した。一方、造反組の重鎮である堀内光雄元総務会長は中川氏に会談
を要請、中川氏は26日に応じる考えだ。

 

郵政民営化法案に反対し、党の公認が得られないまま選挙に突入し、さら
に刺客まで放たれたとあっては、そう簡単に復党など出来ないのが普通で
あろう。そうでなければ無所属の造反組を支えた支持者に申し訳がたたな
い上に、のこのことまた自民党に戻ってはいい笑いものになる。自民党
とってもあそこまで追い込んでおいて、参院選に協力させるための復党と
あっては無党派層からはそっぽを向かれるだろう。その辺はギリギリの駆
け引きとなるに違いない。

 

特にリーダー格の平沼元経済産業相は、選挙を生き残った造反組が軒並み
郵政民営化法案に賛成票を投じる中で、ただ一人反対票を投じると言う筋
の通った行動をした。故に郵政民営化に賛成することが復党条件にいれら
れているのだろうが、造反組は各自が強固な地盤を持ち安倍氏とも考え方
の近いとされる以上、どこかでお互いに譲歩せざるを得ない部分が出てく
るだろう。いずれにしても「しこり」が残る結果にはなるが・・・