県の竹島研究会が27、28両日、松江市内で開かれ、視察した韓国・鬱
陵島の報告がされた。研究会メンバー4人が今月2〜5日、竹島北西92
キロにある鬱陵島や同島にある独島博物館などを視察した。報告では、舩
杉力修委員が朝鮮で18世紀中ごろ作られた「鬱陵島図」と現地視察での
成果を比較。韓国側は「于山島は独島を表し、朝鮮領であることは明白」
と主張しているが、舩杉委員は地図記載の島や岩礁などを比較して、于山
島は独島でなく、鬱陵島の北東1・8キロにある竹嶼であることが確認で
きたと述べた。

 

我が国がいかに韓国側の主張の食い違いを指摘しても、韓国はそれに対し
て納得のいくような説明をせず、学術的な根拠の薄い従来の主張を繰り返
すのみである。この「独島博物館」には「対馬はわが国の地」と書かれた
巨大な石碑が立っており、実に勝手な主張を垂れ流している施設でもある。
植民地政策の一環で日本海とされたのだから東海と呼称すべきと国際的機
関に訴えかけ、一部の地図では日本海と東海が併記されると言う事態まで
招いたのも記憶に新しい。

 

だが今年の4月に与党ウリ党の議員が竹島国際法上で領土紛争地域化す
る戦略をラジオで発表し、本来領土問題が存在しないとしていた韓国が方
針を転換したために竹島問題は、ほんのわずかであるが解決へと前進する
可能性が出てきている。解決には国際司法裁判所がその最適の場であろう
が、竹島が我が国固有の領土であることをきちんと主張出来るだけの材料
を揃え、いつか開かれるであろう裁判に政府は臨んで欲しい。