総務省近畿総合通信局は8日、毎日放送が11月4日に放送した女子プロ
ゴルフ「2006ミズノクラシック」で、事実とは違う内容の放送をした
として、放送法に基づき厳重注意した。同通信局によると、同日午後2時
からの放送中、宮里藍選手が16番ホールでバーディーを取ってスコアを
8アンダーにした。その時点で首位の上田桃子選手らは9アンダーで既に
ホールアウトしており、実際には同スコアではないにもかかわらず、首位
タイに並んだとの内容の放送をし、テロップも流した。

 

情報操作とも言える毎日放送のやり口には改めて呆れてしまうばかりだ。
人気のある宮里藍選手がギリギリまで優勝争いをしているかのように見せ
かけ、視聴者の目を惹きつけようとしたことは、放送局としてはあっては
ならないことをしでしかたのだと、毎日放送には深く反省をしてもらわね
ばならない。彼等に言わせればいわゆる「やらせ」も演出であるらしいが、
事実をねじまげるのはさすがに演出の範疇には入るわけもない。厳重注意
で済むことがおかしいのだ。

 

スポーツには当然勝ち負けが絡んでくる以上は、途中経過であろうが意図
的に誤った情報を流したことは視聴者に対する裏切りであり、またプレイ
する選手にも極めて失礼なことにあたるであろう。事実をきちんと伝えら
れない放送局など、決して存在してはならない。放送免許は誰もが持てる
ものではなく、免許を与えられた放送局は責任をもって放送にあたる、そ
んな当たり前のことが出来ないようでは、視聴者からそっぽを向かれても
おかしくはないのではなかろうか。