ポスティングシステムによるメジャー移籍を目指す西武ライオンズの松坂
大輔投手と、5111万ドルで落札したボストン・レッドソックスは13
日夜、総額5200万ドルの6年契約に合意した。スポーツ専門ケーブル
局ESPNのウェブサイトをはじめ、複数の米メディアが報じている。同
局が松坂の代理人スコット・ボラス氏のコメントとして報じたところによ
ると、双方はボストン到着時に契約をまとめていたもよう。また、松坂は
この日のうちに身体検査も済ませたという。

 

交渉期限ギリギリまでねばったのは代理人ボラス氏の戦術によるものだろ
うが、ファンをヤキモキさせたつつも松坂投手のレッドソックス入りは、
これでほぼ確実になったと言って良さそうだ。何よりもホッとしたのは西
武の経営陣であろう。約60億と言う常識外の入札金をみすみす逃す手は
無く、ポスティング制度が人身売買と揶揄されながらも日本球界の至宝で
ある松坂投手は海を渡る。制度そのものの問題は浮き彫りにされてきたが
日本球界がメジャーへの選手供給源となることの良し悪しも考えねばなる
まい。今年のポスティング制度は多くの教訓を残したのではなかろうか。