安倍晋三首相は28日昼、首相官邸で記者団から、正月に靖国神社を参拝
するのかと質問されたのに対し「靖国参拝については、今まで申し上げて
きた気持ちに変わりはない」と述べ、事前に明らかにしない考えを改めて
示した。同日、記者団から「(首相として)こっそり国民に見られないよ
うに(参拝することは)できないが」と聞かれると、「『こっそり』とい
う質問は失礼ではないか」と反発した。

 

靖国神社を参拝する、しないことがまるで踏絵であるかのように我が国の
首相に迫るマスコミの姿には呆れてしまうが、これが当たり前と言う現状
がおかしいのだと認識せねばならない。我が国のために戦い倒れた人々の
ために我が国の首相が粛々と参拝し、それがいちいちニュースとして報道
されないような環境になれば、最も望ましいのではないか。そのような環
境作りをするはずのマスコミが率先してマッチポンプの役割を果たしてい
る、本当に悲しいことだ。

 

むろん安倍首相の参拝するかしないを明言しないと言う戦術も、感心出来
たものではない。中韓に配慮するあまり、もしこっそりと参拝などすれば、
靖国神社参拝に反対する勢力は当然として、安倍首相を支えるはずの保守
勢力からも総スカンを食らうことだろう。終戦記念日にこだわらず、例え
ば春・秋の例大祭内閣総理大臣安倍晋三として堂々と参拝するのが、も
っともベターな方法ではなかろうか。隠れて参拝などしたところで、必ず
情報は漏れる。それを忘れなきように。