角田義一参院副議長が3選を果たした2001年7月の参院選で、民主
群馬県連などでつくる角田氏の総合選挙対策本部が総額約2520万円
の政治献金を集めながら、政治資金や選挙運動費用の収支報告書には記載
されていないことが15日、読売新聞の調べでわかった。労働団体や個人
などから寄付を受けたとする内部帳簿があり、当時の選対経理担当者は帳
簿通りに現金を受け取ったことを認めている。政治資金規正法などに抵触
するヤミ献金として処理された疑いが出ている。

 

民主党自民党の疑惑を追及するたびに、まるで報復であるかのように民
主党内の疑惑が明るみに出てくる、何度繰り返せば懲りるのだろうか。政
治にカネの疑惑はつきものとは言え、年末には閣僚を辞任させ安倍政権に
打撃を与えつつも自らも返り血を浴びてしまったのでは、何のための打撃
であったのかと民主党の支持者は思うだろう。結局、民主党自民党と何
ら変わらないのだと扱われては、今夏の参院選の勝利は覚束ない。それを
わかっていながら、この体たらくなのだろうが・・・

 

叩けば埃の出ない政治家などいないのだと居直られても仕方あるまいが、
労働者の味方を自認していた社民党ですら秘書給与を流用した議員が「一
種のワークシェア」との弁明し、失笑を買っているのだ。本会議中も携帯
電話でメールをする、新聞を読む、居眠りするなどあまりに低次元に堕ち
た政治家の姿を見て、果たして政治家を目指そうとする若者が出てくるの
だろうか。今のままでは政治を変えようとする気力すら失せそうだ。