関西テレビは20日、今月7日にフジテレビ系で全国放送したテレビ番組
発掘!あるある大事典2」で、事実とは異なる内容が含まれていたと発
表した。「納豆を食べるとダイエットができる」との内容だったが、研究
者のコメントや被験者の検査データをねつ造していた。同テレビは社内に
調査委員会を設け、原因の究明を行うとともに過去の放送分についても検
証を行い、番組を継続するかどうかを含めて検討する。

 

スーパーから納豆が次々と売れ切れになるなど、改めてテレビ番組の持つ
影響力の大きさを実感したわけだが、内容が事実と異なる捏造であったと
知り開いた口が塞がらない。これをすれば体に良い、効くと言った健康を
謳う番組はどの局を問わず放送されており、TBSの番組で白インゲン豆
を3分間炒ってから粉にして、ご飯にまぶして食べるダイエット法を紹介
したところ、激しい嘔吐や下痢などの健康被害が全国で発生する事態が少
し前に起きており、健康に直結するだけに内容は特に吟味せねばならない。

 

データが全くの捏造であったのはお話にならないが、問題なのはこうした
ことをこれまでにも行ってきたのではないかと言う疑惑である。そもそも
視聴者の信頼を裏切ったことに変わりは無く、番組の打ち切りが望ましい
と思われる。むろん原因の究明と調査結果をきちんと時間をとって報告す
ることが最低条件なのは言うまでも無いことだ。