慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の河野洋平官房長官談話の見直しを
検討している自民党の「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」小委員
会は26日、本格的に活動を開始した。米下院で慰安婦問題に対する誤解
に基づいた対日本非難決議案が提出される動きがあるため、中山泰秀小委
員長らが早期に訪米し、採択阻止を目指すことを決めた。会合では、防衛
研究所の元研究員が「当時『従軍慰安婦』の言葉はなく、旧日本軍が直接
募集にかかわった事実はない」と説明した。

 

一部のメディアが安倍首相は首相就任前は河野談話村山談話を否定して
おり、踏襲しないのではとの無駄な観測気球を上げ、首相が基本的には踏
襲する旨を示すと嫌々に違いないと勘繰る。このように我が国の首相を貶
めるようなことをするのがメディアの仕事ではないはずだが、慰安婦問題
においても世界に無用な誤解を垂れ流し、まるで我が国が軍隊のための性
奴隷を集めるシステムを持っていたような、言われ無き非難を浴びるのも
一部メディアのしでかした部分が大きい。

 

安倍首相は昨年の臨時国会で、政府として「河野談話」を踏襲する考えを
示したが、旧日本軍による直接募集という「狭義の強制性」は否定してお
り、おかしいと思われる部分には組せず、きちんと改める必要があると考
えているのであるなら、至極まともなことではなかろうか。河野談話自体
が後々の政権を縛りつけることになろうとは、果たして時の政権は考えて
いたか疑問である。そう言った意味で問題のある内容なのは間違いない。