関西テレビが制作したフジテレビ系「発掘!あるある大事典2」の捏造問
題で、千葉科学大の長村洋一教授が9年前の前身の番組でも、「レタスの
快眠作用」についての実験結果を効果があるように歪曲して放送されてい
たと28日、読売新聞の取材に対し証言した。長村教授は自身が理事長を
務める健康食品管理士認定協会のホームページ上で問題を指摘。1996
年10月からスタートした番組は、当初から実験結果の改ざんなどが行わ
れていた可能性が出てきた。

 

恐れていたことが現実のものとなってしまった、やはり「あるある大事典
2」の前身の番組でも捏造が行われていたようだ。データや実験結果が改
竄されたものであることが一度でも発覚すれば、番組の性質上視聴者の信
頼は完全に失われてしまう上に、当然番組スポンサーも撤退することにな
る。このようなハイリスクを冒してまで番組制作をする理由は本来無いは
ずだ。視聴率のためにはセンセーショナルな話題が必要と思ってのことだ
ったのか、実際に店頭から納豆が姿を消したように確か影響力は圧倒的で
あったが。

 

番組は打ち切りが決定し、関西テレビ社長ら10人が処分、制作会社社長
も辞任を表明したものの、一度失った信頼を取り戻すのは容易なことでは
ない。世の健康志向に乗っかる形で健康情報番組は成り立ってきていたが、
自らそれに水を差すような真似をしたのだ。膿を徹底的に出し切る形で出
直すのが理想、のはずだが過去の例からすると何食わぬ顔で同じ過ちを繰
り返す、それが我が国のメディアと言うものだ。