与党開かれたウリ党の離党派が5日ごろにも院内交渉団体の構成要件とな
る20人以上の規模で集団離党を決行する見込みだ。党分裂の危機がいよ
いよ現実味を帯びている。金ハンギル前院内代表と康奉均前政策委員会議
長は、1日から離党賛同議員の署名を集めており、2日午後現在で22〜
23人が署名したり離党届の提出を委任したという。40人を1次目標と
しているが、週末過ぎには少なくとも30人を上回る見込みだ。

 

盧武鉉政権が末期になりこれまで与党として政権を支え続けてきたウリ党
も、支持率が超低空飛行を続ける盧武鉉大統領を見限り、新党結成のため
離党する議員が相次ぎそうだ。前政権を支えていたのは新千年民主党と言
う政党であったが、盧武鉉政権誕生後に盧武鉉大統領が自らを支持する議
員や在野の運動家を糾合してウリ党を結成し、与党として形成した。一時
は圧倒的な人気を誇っていたが、盧武鉉大統領の支持率低下に引きずられ
る形で選挙で敗北が続いていた。

 

このまま盧武鉉政権を支え続けることが得策ではないと判断した議員は、
盧武鉉勢力として新党を結成し、残った議員とてあくまで盧武鉉政権と
心中しようとまでは思っていまい。対北朝鮮政策が次期大統領によって抜
本的に変えられるとまではいかないにせよ、核実験をするにまで至ったの
は韓国の手厚い援助があったのも一因である。党利党略に生きるのではな
く国民のための政党が誕生するのが理想であろうが、それは難しいか。