島根県は24日、県条例で定めた「竹島の日」を迎えたのを受け、記念式
典と領土問題を考えるフォーラムを松江市内で開催した。式典には澄田信
義知事、細田博之衆院議員ら地元選出国会議員、一般招待の県民ら約50
0人が出席。澄田知事は「一層の世論喚起など、今後も県としてできるこ
とは精いっぱい取り組む」とあいさつし、竹島問題の研究に功績のあった
郷土史家や漁業関係者らに感謝状を贈った。

 

式典前に会場入り口近くで日韓双方の市民数人が小競り合いとなったトラ
ブルがあった程度で、2回目の「竹島の日」の式典は順調に終えたようだ。
1回目との違いは地元選出の国会議員が出席したことではなかろうか、地
元選出でありながら竹島に関心を持たない、それは地元民から見た際には
少なくとも好意を持って見られることはないだろう。本来であれば県とし
てだけでなく、国を挙げて取り組まねばならない問題だが、今回出席した
議員にはその辺を含めて汗を流していただきたい。

 

島根県が昨年7月、民間の調査会社に委託し県民1000人を対象に実施
した県政世論調査で、「竹島問題に関心がある」との回答が7割に上り、
竹島の日が条例によって定められた時に韓国が猛反発したことで、全国に
改めて竹島問題をクローズアップした効果もあっただろう。韓国が騒げば
それが波及して国民の目を竹島へと向けさせる。そういった意味でも島根
県の努力は評価しなければならないのではなかろうか。