韓国の通信社・聯合ニュースは25日、北朝鮮金正日労働党総書記が自
らの後継者について、実子による世襲を断念し、軍部中心の集団指導体制
を導入する方針を決めたと伝えた。北京の外交消息筋によると、かつて金
総書記は長男の金正男氏を後継者と見なしていたが、数年前から集団指導
体制の準備を始めたという。

 

社会主義国家でありながら、金日成の後継者として北朝鮮の「偉大なる将
軍様」として登場してきた金正日総書記。その治世が偉大なるものだとは
外から見ている限り到底思えないわけだが、3代目の将軍様が誕生しない
のなら歓迎すべきかもしれない。むろん金正日総書記は身体が動き続ける
以上は指導者としての立場を下りるつもりはないだろう、この情報が正し
いにせよ、あくまでかなり先の話だ。

 

それまでは北朝鮮国民は金王朝に搾取され、国家自体も国際社会から孤立
した状態が続く。一応の合意を見た六カ国協議も核が北朝鮮にとって金の
なる木だと言うことを改めて認識させただけでのものでしかなかったかも
しれないのだ。集団指導体制になることで、一人に集中していた権力・責
任が分散し、結果的に北朝鮮と言う国家の姿を変えるきっかけになること
も捨てきれない。後継者問題はもっと注目して良いだろう。